antique fair 日本も４月は寒暖の差が大きく、今年は特にいつまでも寒いような気がします。 ヨーロッパーも同じで、イギリスでは二日目、地方の買付けの最中、だんだん 雲行きがあやしくなって来たかと思えば、突然激しいスコール、そして、 晴れ間が覗いたのもつかの間、今度は冷たい北風が吹き、雪が舞う そんな悪天候の中、手袋もなし、帽子もなし、比較的薄着の私は 大きめの長いカシミヤのスカーフを頭にかぶり、首にぐるぐる巻き 手の感覚がなくなって行くのを感じながら、探索を続けました。 ２月の服装で来たらよかったなんて、本当に思いましたよ！    親切な青年 地方の買付けの宿泊は最近はトラベル・ロッジを利用しています。 世界一高いロンドンのホテルと違い、広くて割安ですが 部屋数が少ないので、かなり前から予約が必要です。 いつも、タクシーで行き、翌日の早朝の予約をするのですが、 この時は予約が出来なかったため、当日の朝フロントで、タクシーを呼んでもらいました。 若い男の子がフロントにいて、幾つかのタクシー会社に電話してくれたのですが どこも、だめで宿泊者に便乗しようと思っていたところが、 彼がリュックを肩にかけて「ついて来い。フェアの会場まで送ってやる」と言うのです。 カッコイイスポーツカー 彼はカレッジの３年生「貴方の車なの？」 「my father」 お父さんの車を借りているらしいのです。 こんな時、無理に会話らしく話そうとは思わないことです。 ただ、伝えたい気持ちさえあれば単語だけでも十分です。 ハイウェイをビューン ビューンとばす彼に「スロー スロー」 「スピード ダウン」と単語を連発しながら、 ３０分ほどの時間を、何とか無口にならないように話しつづけた。 時には空を指差し「ビック スカイね」なんて、つぶやいていた(笑）。 会場に着いて、お礼のお金を払おうとしたけど、 ロッジでアルバイトしている身なのに彼は「いらない」と言うのです。 相応のお礼はしましたが、仕事中にも関わらず、困っている私を 助けてくれた彼の親切な行動には大感激しました。    イギリス＆フランスのflower    ユーロスターと北駅（Ｇａｒｅ ｄｕ Ｎｏｒｄ） イギリスからフランスに行くには、便利なユーロスターがあります。 ロンドンのウォータールー駅から乗りますが、切符は全席指定席なので前もって 買って置いた方がいいです。 日本で買うとかなり高いので、ロンドンで買うことをお勧めします。 私はカードで買いましたので、手数料込みで片道86.70ポンドでした。 往復だと割引があるのでもう少し安いです。 この日もかなりの混みようでしたが、ブルュッセル行きの電車の方がもっと混んでいました。 国境を越えるのですから、飛行機に乗るのと同じように、チェックインの手続きがありますので 発車時刻より１時間前に駅に着くようにするのが賢明です。 乗車時間は終着駅（パリ北駅）まで２時間４２分です。 ところがイギリスと、フランスの間には時差が１時間あることをすっかり忘れていて まだ時間が十分あるので、コーヒーでも買いに行こうかなんて思っていたら、 周りの人が降りる準備を始めているのです。 車窓の景色が田園風景から一変して、ビルに囲まれているではありませんか 「こりぁ・・・いかん」あわてて「終着駅ですか？」 パリのＧＡＲＥ ＤＵ ＮＯＲＤ駅でした。 これが、終点でよかったものの、とんだハプニングでした。    Ｐａｒｉｓで泊まるStaying パリのホテルは今回は☆☆☆クラスが予約できなかったので ☆☆〜☆☆☆クラスのホテルにしました。お値段も１泊１万円以下だったし、 ドライヤーもないとの事だったので、あまり期待はしていませんでした。 ところが、部屋が綺麗で驚きました。 その上、北駅やメトロの駅に近く、最上階で見晴らしがよく、ないはずのドライヤーがあったこと。 部屋の色調は明るい南仏の黄色で、テラスの窓もパリジェンヌの部屋のように 窓辺には、１脚の椅子が置かれていました。 そして、テラスからプラタナスの並木の通りを見下ろすと、 イギリスとは違う「やっぱりパリが大好き」という思いが湧き上がってくるのです。 この季節午後１０時まで明るい時間を、この椅子に座りながら、 ぼんやりと過ごす時間は、買付けと移動のハードな時間とは違って、 ちょっとバカンス気分になれる最高のひと時です。    Franceで買うantiques          |
